(メモ)「70円で飛行機に乗る方法」(2008 高城剛 宝島新書)。



昨年11月。
ドタバタ七転八倒の中、どうやって海外に行くのかも分からず、指示されるままインターネットから航空券を購入した。

ジャカルタからマニラに行きたいのだが、直行便の空きが無い。
旅行代理店は、シンガポールからマニラまでの航空券を押さえたが、ジャカルタからシンガポールは自分で手配しろという。

Lion Airという航空会社が、どこの国のどんな航空会社なのか判然とせぬまま、ホームページを開いて予約した。インドネシア通貨で表記されていたこともあって、価格すら確かめずに・・・。

先日、カードで引き落とされた金額を見て驚いた。たったの4800円である。
新宿から松本に行くあずさより、はるかに安価だ。
距離は若干違うかもしれないが、先日乗ったバンコクーシンガポールの料金はその10倍だ。

徹底的にコスト削減をし、低価格を売り物にするLLCの存在は知っていたが、乗ったのは初めてだ。
例え日本に就航していなくても、一旦海外に行ってLLCに乗った方が格段に安く済みそうだ。

問題は、時間の正確さだ。シンガポール駐在の人に聞けば、遅れることが多いのだそうだ。
案の定、遅れてしまい、広大なチャンギ空港を走るはめになった・・・。

× × ×

先週、月曜日。
バンコク市内のユーザー宅。

高層ビルのワンフロアを使った広いオフィスの入り口は、森閑として開いている気配が全く無い。
事前に、旧正月で休みだと聞いていたが、担当者は出社しているハズだった。
電話してみると、アポイントを忘れていたらしい・・・。
よくあることらしいのだが、マイペンライとかモーマンタイとか言う気分ではない。

翌日の飛行機の時間を午後にずらせれば、午前中に何とか話ができるかもしれないのだが、日本の旅行会社はすでに営業時間が終了していた。
航空券の変更が出来るのか全く不明なまま、翌早朝、旅行会社に電話した。
旅行会社が開く9:15、すなわちバンコク時間7:15。

「今日のチケットを、午後の便にずらすことは可能ですか?」
「お待ちください、ご希望は何時頃になりますか?」
「15時以降の便がありますか?」
「16時の便が2席空いています」
「ちなみに、追加料金はかかるのでしょうか?」
「同一航空会社ですので、かかりません」


心配をよそに、時間変更は3分で終了し、e-チケットが発行された。
こちらのスピーディーな対応にも驚くが、24時間インターネットでできたら、余計な心配もせずにすんだと思う。

今でも、出発の2時間前には空港に到着していてください、などという。
実際、空港が遠いので、途中の電車遅延などの心配はあるのだが、今ではかえって時間をもてあますことになっている。
# by bunkasaba | 2012-01-30 01:01 | 生活 | Trackback | Comments(0)

寒い日。

北緯一度の南国から帰国した翌日、長野は最低気温-9℃。
7時間で、半袖からコートを着る世界に逆戻り。一週間の移動距離10400km。
気温差のせいか、頭がクラクラする。

・・・

シンガポール。
銀座だって、0時近くにもなればそぞろ歩く人なんてそういないのに、ここはまるで「夜祭の後」。

ホテル近くのセブンイレブンには、ヘンな飲み物や食べ物が沢山売っている。
日本語表記されていても、見たことも無いブランドばかりだ。
出来合いの食べ物は、サンドイッチと肉まん、ソーセージぐらいだ。

水とオレンジジュース、サンドイッチをレジに持って行くと、浅黒い若い男3人が、酒を買って金を払うところだった。
同じく浅黒い店員が、客に「早く払え」と催促している。
カードで払おうとしているらしいのだが、プリペイドカードに残金が無いらしい。
ともあれ、ここでは「早く払う」だとか、「後の人に悪い」という意識が欠落している。
2-3分すったもんだした挙句、やっと自分の番が回ってきたとき、浅黒クン(店員)はニッコリ笑って「遅くてごめんね」と言った。

空港の入国審査でも、日本人のパスポートはろくろくチェックもせずに通過するし、係員は笑顔さえ見せてくれる。一方、一部の国の人にはものすごく厳しい。
書類の書き方が怪しいのか、国そのものが怪しいのか、人間が怪しいのかは知らない。
国の借金は1000兆円をまもなく超えようとしているが、日本の信頼度は高いのだ。

× × ×

昼、見渡す街並みは強い日差しを浴びて美しい。
道は広く、両脇に緑が多い。移動する途中に見る風景は、まるで欧州のどこかの都市のようだし、中心街を歩いていて、日比谷公園前あたりを歩いているのではないかと、錯覚するほどだ。

ゴミは落ちておらず、清潔で、特にバンコクから移動したせいか激しい落差を感じる。
地下鉄には、「ドリアン持ち込み禁止」と書いてある。違反すると5000シンガポールドルの罰金だという。ドリアンを食べたことがないので、どんなものか想像もつかない。

カジノの売り上げは、すでにラスベガスを抜いた。
周辺の国が豊かになりつつある中、シンガポールはその富をどんどん吸い上げている。
そして、自国民にはカジノには高額な入場料を課している。
外人から金を巻き上げ堕落させても、自国民は堕落させない。
外国人労働者は積極的に雇うが、給料は安く、景気が悪化すると外人から首を切り自国民を守る。
妙に明解な政策である。

きれいな国だし、明日の仕事を考えず、観光でゆっくり来てみたいとは思う。
しかし、住んでみたいと思わないのはどうしてなんだろう。


# by bunkasaba | 2012-01-27 00:18 | 生活 | Trackback | Comments(2)

(メモ)シンガポール。


フロント 「カードは1枚でいいですか?」
私    「はい」


フロントの英語は、とても聞き取りやすかった。
それにしてもホテルのカードを、2枚も3枚ももらって一体どうせいっていうんじゃ、アンタ。

果たして、会社で用意してもらった部屋に入ってみれば、「大宴会ご一行様」といった広さだ。
ベッドはキングサイズ。角部屋で夜景がやけにきれいである。

「何てすばらしい。役得万歳。サイコー」などとベッドにゴロゴロすることは全く無く、
夜景に一瞥をくれて、3秒後にはカーテンを閉めてしまった。

ホテルがやけに高級なのは、
中国の旧正月にあたって適切なホテルが取れなかったからだ。と聞いた。
海外出張の場合、変なホテルに宿泊すると犯罪に遭遇する可能性があるからだ。とも聞いた。

現地で業務に精励するためには、安全第一でホテルを選択する必要がある。
そうすると、必然的に5つ星ないしは4つ星のホテルになってしまう。
とはいえ、大体がコーポレート契約のため、料金は日本のビジネスホテルに毛が生えた程度だ。

確かに、ジャカルタもマニラも深センも上海もバンコクも、新婚旅行で宿泊するような部屋ばかりだ。
かといえ、くつろいだり遊んだりしにきたわけではないから、どんなによい部屋も、大理石張りの風呂も、全く無意味だ。(大理石の風呂なんか、滑ってアタマを割る危険もあり、ゆっくり入る気分では到底無かった)とはいえ、海外出張に業務以外の側面を見いだす人たちもいる。 現地を知る。 文化を知る。といった名目で、折角来たのだから、空き時間に観光も実施する、という人もいるかも知れない。

出張が好きな人は沢山いる。高級ホテルを好む人も沢山いる。
でもボクは、出張も、高級なホテルも大嫌いなのだ。
いいホテルに泊まったからといって、突然幸福感が増し人生薔薇色になるわけじゃない。

↑ シンガポールで初めてコンセント変換機が役に立った

× × ×

バンコクのスワンナプーム国際空港からシンガポールに向けて離陸したタイ航空TG409機は、わずか1時間59分のフライト中に、機内食を全員に配ろうとしていた。

英語を話しているようなのだが、何を言っているのか全く聞き取れない。
回りに日本人は誰もいず、憂鬱な気分はどんどん高まっていった。

ボーイング777-300のエコノミークラスには、JALより大きいディスプレイ画面が設置されている。
しかし表示されているのは、英語とタイ語。
眠いやら先行きの不安から、映画も何も見る気がしない。
相変わらずビールやワインをここぞとばかりに飲んでいる輩は沢山いたが、酒すら飲む気もしない。

飛行機は、マレー半島を南下し、クアラルンプールの東方を南シナ海に抜けて徐々に高度を下げていった。なぜか、インドネシア付近まで行き過ぎてから、北上して着陸した。

到着したのは、チャンギ国際空港だ。
昨年11月、ジャカルタからマニラへ向かう途中、全力疾走した空港である。
旧正月のせいか、あるいはいつもなのか、到着ロビーのタクシー乗り場は、長蛇の列だった。
乗車までの時間、目測で40分から50分。並んで1分で、早々と列から離脱した。

電車が接続しているというので、一人で電車に乗ってみることにした。
MRTという地下鉄の乗り場に行ってみると、構内がとにかく広い。
さすがに、知らない土地の電車は、方角も乗り方も、まるで分からない。
あまりの不明さ加減に、焦りや怒りを通り越して、バカバカしくなってしまった。

四苦八苦した挙句、切符の販売機にお金を入れて出てきたのは、切符ではない。
これはICカードだ。無くなったら、お金をチャージして使うようだ。
空港から、City Hallという中心地まで30分。
タクシーで20シンガポールドルかかるが、地下鉄だとデポジット代含めても3シンガポールドルだ。

電車の中は、興味深い。
とにかく、若い。日本人と40歳以下は見当たらない。
中国系はもとより、インド系、スリランカ系、アフリカ系、ごちゃまぜだ。
隣のスリランカ系らしきあんちゃんは、電車に乗るなり延々と携帯で話をしている。
SIGTELの電波は、地下鉄の中ずーっとつながっており、尚且つ日本よりWebが速い。

何とかホテルにたどりついて、チェックインしてみたが、すでに夜10時半。
回りにはホテルが林立し、フードコートもいくつかあったが、全部閉店。
飲食店はマクドナルドしか開いておらず、仕方なく、セブンイレブンで水とサンドイッチを購入。







# by bunkasaba | 2012-01-25 02:21 | 会社 | Trackback | Comments(0)

(メモ)マイペンライ - BANGKOK。


成田-バンコクの所要時間、7時間。
現地時間16:00の本日の気温は、33℃。

成田までセーターを着てコートを羽織ってきたというのに、バンコクはまるで真夏だ。

× × ×

興味があって来たわけではないから、タイのことは何も分からない。
唯一知っている言葉は、「マイペンライ」だけ。

仕事で来たので、何かを買おうとか、どこかに行こうとかいう気分にもならない。
外務省の「海外安全ホームページ」には「注意喚起」などと書いてある。

ともかく、タイがこんなに遠い国だとは思いもしなかった。
ヨーロッパには、大体11-2時間ぐらいで行くのだが、距離感が時間の感覚と合致しない。
空港から、ホテルまでタクシーでさらに50分。
自宅を出発して、なんだかんだと丸一日移動していた。

× × ×

深夜0時について翌日仕事をして出国する、といったスケジュールは止めた。
寿命がどんどん縮みそうだ。

時計を見ると、まだ1800で外は明るい。
でも、2時間の時差があるから、実際は日本時間で2000なのだ。

移動でヘトヘトになりながら、タイ料理の夕食を取る。
皇族や小泉元首相が来店した写真が掲げてあったが、酒を飲んでも一人1200円。
普通の食事は、1食200円-300円で済んでしまいそうだ。

徒歩でホテルまで戻る途中、たくさんの露天が並んでいた。
日本語がかなり目立つ。セブンイレブンもファミリーマートもケンタッキーフライドチキンもある。
ラーメン屋も居酒屋もある。何だか、よく分からないところだ。

これほどの日本人が、タイにいる、あるいは旅行に来る、ということなんだろうか。


# by bunkasaba | 2012-01-23 00:45 | 会社 | Trackback | Comments(4)

(メモ)出張で不在になります。でも普通に返事するけど。


「私が代わりに、変装して行ってあげましょう」

という人がついぞ現れなかったので、結局出張に行くことになった。
深夜0時まで、せっせと資料作りにせいを出したおかげか、アレルギーなのか何なのか、手の指がボロボロになってきた。

現地で時間が空いても、ホテルの一室で、国内の仕事を国内と同じシステムであたかも日本にいるかのように仕事をするのである。そして、日本から普通に電話がかかってくるのだ。
そしてまた、何をしにいったと、いろんな人に言われるのである。説明がいちいち面倒だ。

「マイルが貯まっていいですね」

という人もいる。
そんなもの、ボクは貯めちゃいない。もったいない?
まあそれは、価値観の相違というもんでしょうか。

どうしてこんなに、気がすすまないのだろう。

1.国内に仕事が山積している
2.飛行機が実はきらいだ
3.仕事も嫌いだ
4.できることならひきこもりたい
5.日本人は日本で仕事すべきだ
6.何かが、私に「行くな」と語りかけている


何だか、登山前日の憂鬱な気分にとても似ている。
山登りの場合、下山後はとても爽やかなのだが、果たして今度もそう思えるのだろうか。

× × ×

致命的な忘れ物をした気分のまま、早朝の京浜東北線に乗り込めば、ガラガラだ。
新聞を両手で広げて読み始めて、日曜日だと気がついた。

日暮里で乗り込んだスカイライナーは、異様に速い。
一面から読み始めた新聞は、まだスポーツ欄にもたどり着いていない。
もう成田空港に到着してしまった。
所要時間、31分。値段も高い。2400円。

JALのチェックインカウンターは自動化され、パスポートをかざすだけで搭乗券が発券された。
e-チケットを見せる必要も無い。
たちどころに希望座席は変更され、マイレージが貯められ、スーツケースは預けられた。
一連の処理が5分以内に終了してしまい、出発までまだ2時間15分もある...。

早すぎるのも、考えものだ。

# by bunkasaba | 2012-01-22 01:42 | 会社 | Trackback | Comments(1)

最近読む本(2012年1月)。



いつも料理は、適当に作り、適当に食べ、適当に片付けている。
こんなことでは、だめだ。
ときどきこんな反省をするのだが、きちんと食べられ、片付けられているから、
別に何の不便も無いのだ。

一方、野菜の切り方には、いつも腑に落ちぬものを抱えながら調理をしている。
材木と同じように、ザクザク切って、鍋やフライパンに放り込んでいるが、
本当にこれでよいのか、よく分からない。

特にナゾ深いのは、キャベツの取り扱いだ。
一枚一枚、硬い部分とやわらかい部分が違う。
葉をはがし、分けてから切ればいいじゃないか。と思う。
のではあるが、とても面倒だ。結局、カタマリをいつもザクザク切って使うことになる。

図書館で借りた本には、ダイコンを例に、基本の切り方が18も写真で紹介されていた。
ボクは、ダイコンなんて丸切りと半月切りしかしたことがない。
ましてや、「よりけん」「網けん」「唐草大根」なんて、見たこともない。

ハクサイの調理は、ほぼ紹介されている通りに切っていた。
ハクサイは大抵、鍋に投入するだけなので、茹でたあと巻いて切るとか、鶏肉のミンチを重ねて蒸すなどということは考えても見なかった。紹介される簡単な料理も、すぐできそうで参考になる。

こういう本は、借りるのではなく一冊備えておき、ときどき参照したいものだ。
と思って、本をひっくり返してみれば、4200円と書いてある。
やはり、借りた方がよさそうだ。

× × ×

久しぶりに、「地球の歩き方」を手にした。
「地球の歩き方」を読み、初めてヨーロッパをぐるっと回ったのは、かれこれ四半世紀以上前。
今回、借りては見たが、開く気が全くしない。
観光で行くのではないし、時間があってもきっと観光はしない。
きっとまた、1ページも読まずに、返却するに違いない。
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# by bunkasaba | 2012-01-21 14:59 | | Trackback | Comments(7)

(メモ)そちらの天気はいかがですか。



本日の労働時間が15時間を超えようとした頃、「在席」している人にメッセージを送った。

メーラーの横には、知っている人の名前が並ぶ。
パソコンが起動していれば、その人は緑色に表示される素敵な仕組みである。
だから、緑の人にメッセージを送れば、すぐ返事が返ってくる。

ちょうど、週末から出張に行く先の知人が、オンラインだった。
「30℃近くあるので、夏服で来てください」

なんですって?。ここはマイナス5℃で、雪がさんさんと降っているのに?。
最低気温と比べても、温度差は30℃ある。
何だか、無事に帰国できる気が全くしない。全然しない。到底しない。
ホトケの国に行って、ホトケに近づきそうである。

「ついでに、辛いものでおなかを壊すので、胃腸薬も忘れずに」

オーマイガッ。お面をかぶって出張代行してくれる人を、ますます募集したくなった。
# by bunkasaba | 2012-01-20 01:45 | 会社 | Trackback | Comments(0)

(メモ)幸せって何だろう(「幸福論」 講談社新書)。

長野道を、北に向かう。

晴天。
ウルトラマリンブルーの空に、北アルプスの白い峰が突き刺さっている。
あまりにコントラストが強くて、まるで作り物のようだ。

きっと、こんな絵葉書のような風景も、見慣れてしまえば感動も薄くなるに違いない・・・。

× × ×

仕事には、2種類ある。

単純な仕事と、フクザツな仕事だ。
単純な仕事は、やり方も時間も分かるのだが、フクザツな仕事にはやり方が無い。
だから、どんな結果が出てくるのか、はじめは見当もつかない。
Mission Impossibleなのだ。

単純な仕事は、自分の能力から作業量を推測できるのだが、フクザツな仕事はそれが出来ない。
「僕の後ろに道は出来る」などと格好つけても、何も始まらない。
あれこれ仕事を分解しているうちに日が暮れ、途方に暮れる。

おまけに、緊急で単純な仕事は、食べても食べても減らない「ラーメン二郎」のように湧いてくる。
こんなときは、何もかも忘れて、寝るに限る。

× × ×

2年前、「自分が幸せだと思ったこと」を書き並べてみた。
気がついたのは、意外にもそんな瞬間が多かったことだ。

× × ×

 
そもそも幸福になる方法を一冊の本に書き記せるはずがない。少なくとも不老長寿や金儲けや悲願の叶う方法が書いてあるなんてことは、ファンタジーの世界以外にはあり得ない。そうなると必然的に、話は心の持ちようといったことにシフトしてくる。幸福とは何か?そういった定義から説き起こして、金があれば幸せであるとか、学歴や容姿によって幸福がもたらされるとは限らない、真の幸福は気の持ちようにある、嫉妬や被害妄想を捨て感謝の気持ちで毎日を過ごせ、といった類の教訓に落ち着くのが相場である。
 なるほどそれは正論である。だが、きわめて難しい。熱心な宗教信者であってすら実践は難しそうである。私が観察した限りでは。
(「幸福論」 春日武彦 講談社現代新書)


筆者は、精神科医である。
不幸のように見えて、実は本人にとって幸福な事例を並べてみせる。

誰もが幸せになることを願ってやまないが、それがどのような状態なのかを具体的に言える人はいない。時間は常に流れゆき、幸せと思う瞬間だって、誰にとっても永遠には続かない。そんな中、「幸福」とはどのようなものかを、意識する人は少ない。

お金があれば幸せだ。家庭円満であれば幸せだ。健康であれば幸せだ。
誰かが気軽に「幸せ」という言葉を使えば使うほど、本当だろうかという疑念は増すばかりだ。

 
実際のところ、ささやかな感動を覚えたり感心したりノスタルジーに駆られたり高揚したり-そのような心のさざ波の寄せてくる静かな浜辺のような生活は可能なのである。おそらくその浜辺を幸福と名づけても差し支えあるまい。


著書では、筆者のさざ波をいくつも上げてみせる。
この本が、確かに幸福論なのかどうかは異論のあるところだし、著者の幸福感は私には分からない。
しかしながら、日常の小さな感動をないがしろにしてきた、というのは永年の反省事項でもある。

楽しいこともうれしいことも素直に喜べない、屈折したオヤジになった。
いつも「不幸のどん底」に浸っていたいのである。
かといえ、実は不幸であることも結構難しい。結局、「不幸のズンドコ」ぐらいで止まっちゃうのだ。

× × ×

今日の仕事は最悪だった。
さりとて、後は焼酎をあおるだけと、「山谷ブルース」を歌うほどでもない。

ラーメンはしびれるほどおいしかったし、温泉の湯は今日も熱く気持ちがよかった。
北アルプスの風景には、「ゴヤ展」と「フェルメール展」より、強い感動を覚えた。

今日も結局、まあまあな一日だったのである。


・松本市から見える山
 
# by bunkasaba | 2012-01-19 00:01 | 生活 | Trackback | Comments(2)

E-KIZUNAとは。


第30回全国都道府県対抗女子駅伝が終わった後、最寄の図書館まで歩くことにした。

歩き始めて5分。
あまりの寒さに、手袋とアンダーウェアを忘れたことに気がつき、ガックリくじけてしまった。
それでも、背中が暖かくなって汗ばむほどになった頃、図書館に到着した。

片道、普通に歩いて30分。往復60分。歩数8669歩。消費カロリー、約200Kcalを消費。

× × ×

図書館を出たところで、杖をついたおばあさんに声をかけられた。
自分の母親ぐらいの、おばあさんである。

「区役所で、何か花でもさいていませんでしたかね」
「ぐるっと回ってみましたが、咲いていませんでした」

デイサービスに通っていること、久しぶりに外に出たので、寒桜でも見たいと思う。
と、おばあさんはざっとそんんなことを3回ほど繰り返して言った。

残念ながら、花は咲いていなかったので、期待に応える返事が出来なかったのだが、
こんな回答でよかったんだろうか。

× × ×

区役所の入り口には、いつの間にか、こんな看板が掲げられていた。
矢印の場所に行ってみれば、電気自動車の充電設備があった。
実験のため、料金のことは特段記載されていない。


市全体で、電気自動車を10台導入したという。
充電施設は、我が家から10km以内に49箇所あることも分かった。
一番近いところは、自動車ディーラーで、車で1分のところにある。
それにしても、一体、どの程度の市民が、この設備を利用しているのだろうか。


ハイブリッド車は多くなったが、純粋な電気自動車は、街中にまだ少ない。
買おうと思っても、結構高い。

× × ×

ここ数日、家が軋む音が頻繁にする。

「ミシミシ」音と、パソコンで立ち上げているP2P地震速報が連動することは、少ない。
P2P地震速報は、神経質すぎるほどの感知具合なのだが、我がボロ家はもっと感知している。

30日連続で乾燥注意報が発令されているから、木材も乾燥しているのだ。
といったことが理由なのかも知れないのだが、微妙に揺れている気もしてならない。
あるいはこれは、錯覚なんだろうか。

帰宅途中、北の空に浮かぶ、たくさんのうろこ状の雲を見て思う。
地震の記憶は日々薄くなっているが、決して備えは怠らずにいたいものだ、と。
# by bunkasaba | 2012-01-15 20:06 | 生活 | Trackback | Comments(3)

(メモ)車で5分の温泉。


↑ 夕暮れの諏訪湖。今日の最低気温は-9℃、湖も凍てつく。向こうに富士山が見える

昨日に引き続き、温泉に行った。
車のナビに電話番号を入れてみると、自宅から5分のところにある。
この調子だと、車で10分も走ることなく、結構な数の温泉につかれそうだ。

今日行った温泉(現地では銭湯?)は、昨日の温泉よりさらに安く、入湯料は220円だ。
打たせ湯、露天風呂(6畳ぐらいの広さ)もついており、お湯は豊富でジァアジァアあふれている。
源泉掛け流しは当たり前だ。
無色透明無臭のサラサラしたお湯である。
午後8時時点で気温はすでに-4℃だったが、なかなか湯冷めしない。
こちらの温泉は、子宝の湯とも言われているらしい。

至近距離にあり、低料金。こんな環境では、
電気ガス水道代を消費しアパートの狭い風呂にお湯をため、手足を壁にぶつけて入るより
毎日温泉に通った方が気分的にもずっとよい。

帰宅途上、西友で「いなだ(千葉産)」を購入。199円。
かれこれ220kmも離れた先から運送して、この値段で売って元がとれるものなのかどうか。
ハマチでもブリでもない、アブラの少ないさっぱりした味がする。
当たらないことだけを祈る。
(ナマナマしいので、写真は削除しました)
# by bunkasaba | 2012-01-12 21:58 | 生活 | Trackback | Comments(2)
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食べ物と日常生活の徒然。


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