(メモ)シンガポール。
2012年 01月 25日
フロント 「カードは1枚でいいですか?」
私 「はい」
フロントの英語は、とても聞き取りやすかった。
それにしてもホテルのカードを、2枚も3枚ももらって一体どうせいっていうんじゃ、アンタ。
果たして、会社で用意してもらった部屋に入ってみれば、「大宴会ご一行様」といった広さだ。
ベッドはキングサイズ。角部屋で夜景がやけにきれいである。
「何てすばらしい。役得万歳。サイコー」などとベッドにゴロゴロすることは全く無く、
夜景に一瞥をくれて、3秒後にはカーテンを閉めてしまった。
ホテルがやけに高級なのは、
中国の旧正月にあたって適切なホテルが取れなかったからだ。と聞いた。
海外出張の場合、変なホテルに宿泊すると犯罪に遭遇する可能性があるからだ。とも聞いた。
現地で業務に精励するためには、安全第一でホテルを選択する必要がある。
そうすると、必然的に5つ星ないしは4つ星のホテルになってしまう。
とはいえ、大体がコーポレート契約のため、料金は日本のビジネスホテルに毛が生えた程度だ。
確かに、ジャカルタもマニラも深センも上海もバンコクも、新婚旅行で宿泊するような部屋ばかりだ。
かといえ、くつろいだり遊んだりしにきたわけではないから、どんなによい部屋も、大理石張りの風呂も、全く無意味だ。(大理石の風呂なんか、滑ってアタマを割る危険もあり、ゆっくり入る気分では到底無かった)とはいえ、海外出張に業務以外の側面を見いだす人たちもいる。 現地を知る。 文化を知る。といった名目で、折角来たのだから、空き時間に観光も実施する、という人もいるかも知れない。
出張が好きな人は沢山いる。高級ホテルを好む人も沢山いる。
でもボクは、出張も、高級なホテルも大嫌いなのだ。
いいホテルに泊まったからといって、突然幸福感が増し人生薔薇色になるわけじゃない。
↑ シンガポールで初めてコンセント変換機が役に立った
× × ×
バンコクのスワンナプーム国際空港からシンガポールに向けて離陸したタイ航空TG409機は、わずか1時間59分のフライト中に、機内食を全員に配ろうとしていた。
英語を話しているようなのだが、何を言っているのか全く聞き取れない。
回りに日本人は誰もいず、憂鬱な気分はどんどん高まっていった。
ボーイング777-300のエコノミークラスには、JALより大きいディスプレイ画面が設置されている。
しかし表示されているのは、英語とタイ語。
眠いやら先行きの不安から、映画も何も見る気がしない。
相変わらずビールやワインをここぞとばかりに飲んでいる輩は沢山いたが、酒すら飲む気もしない。
飛行機は、マレー半島を南下し、クアラルンプールの東方を南シナ海に抜けて徐々に高度を下げていった。なぜか、インドネシア付近まで行き過ぎてから、北上して着陸した。
到着したのは、チャンギ国際空港だ。
昨年11月、ジャカルタからマニラへ向かう途中、全力疾走した空港である。
旧正月のせいか、あるいはいつもなのか、到着ロビーのタクシー乗り場は、長蛇の列だった。
乗車までの時間、目測で40分から50分。並んで1分で、早々と列から離脱した。
電車が接続しているというので、一人で電車に乗ってみることにした。
MRTという地下鉄の乗り場に行ってみると、構内がとにかく広い。
さすがに、知らない土地の電車は、方角も乗り方も、まるで分からない。
あまりの不明さ加減に、焦りや怒りを通り越して、バカバカしくなってしまった。
四苦八苦した挙句、切符の販売機にお金を入れて出てきたのは、切符ではない。
これはICカードだ。無くなったら、お金をチャージして使うようだ。
空港から、City Hallという中心地まで30分。
タクシーで20シンガポールドルかかるが、地下鉄だとデポジット代含めても3シンガポールドルだ。
電車の中は、興味深い。
とにかく、若い。日本人と40歳以下は見当たらない。
中国系はもとより、インド系、スリランカ系、アフリカ系、ごちゃまぜだ。
隣のスリランカ系らしきあんちゃんは、電車に乗るなり延々と携帯で話をしている。
SIGTELの電波は、地下鉄の中ずーっとつながっており、尚且つ日本よりWebが速い。
何とかホテルにたどりついて、チェックインしてみたが、すでに夜10時半。
回りにはホテルが林立し、フードコートもいくつかあったが、全部閉店。
飲食店はマクドナルドしか開いておらず、仕方なく、セブンイレブンで水とサンドイッチを購入。