DSPラジオキットの作製(最強版!DSPラジオキット-aitendo)。

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昨年暮れに発見し、即座に購入したaitendoのDSPラジオキットAKIT-6955D。

届いたものを見て、驚いた。
組み立ての説明書が無いのはともかく、アキシャル部品とラジアル部品に混じって、表面実装タイプのICが2つ、何気なく入っている。
それを見るなり、ボクはこの組み立てキットを買ったことをハゲしく後悔した。

こちらのICのピンのピッチは、それぞれ0.8mmと0.65mm。
これを、同梱のプリント基板にハンダづけすることは、米に般若心境を書くに等しい困難さだ。
もともと、表面実装部品は、ハンダごてで素人が扱うことは想定していない部品なのである。接着剤でくっつけた上で、でっかいオーブン(のようなもの)に入れて焼き上げてハンダづけするのだ。普通の工業品では・・・。

「無理だ!」という思い込みが先立ち、かれこれ3ヶ月放置していたが、痛い腰を上げてハンダ付けしてみることにした。
方法は、3つ。
1.普通のはんだごてで、ハンダがピンにくっつこうが構わず強行する
2.クリームハンダとホットガンを入手して、リフローもどきを実施する
3.クリームハンダだけ購入して、持っているハンダごてで実施する

それほどお金をかけても仕方が無いので、3の方法を選択することにした。
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aitendoのホームページを見ると、品切れだったクリームハンダは480円で販売開始している。

クリームハンダ(ソルダーペースト)は、融点が低い半田だが、入手しにくい。あっても非常に高い。aitendoのものがどういうものなのか、見当もつかないのだが、まずは到着を待つことにした。
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ハンダ到着。
マイコンのはじのピンのみ普通にハンダ付けし、固定した後、残りのピンにクリームハンダを塗りたくった。割り箸をカッターで削り、細かくクリームハンダをつけられるようにしたが、思うようにピンには乗らない。

おそるおそるハンダでピンをなぞってみると、たちまちきれいにハンダが乗った。隣のピンとは、ほぼ分離してハンダが乗る。ハンダは量が多いと、隣のピンとくっついてしまうので、少なめにした方がよさそうだ。ピンがあまりに細かいせいで、しっかりパターンについているのか、隣のピンと接触しているのか目視では分からない。半田ごてでピンを3回ほど繰り返して撫でて確実を期す事にした。

DSPラジオ用のピンは、さらに細かかったが、むしろこちらの方がつけやすい。
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難関を乗り越えてしまうと、後は恐ろしく簡単だ。部品点数が少ないので、1時間もあれば組み立てられる。

このキットは、説明書が無い割に、基盤は奇妙にしっかりしている。ガラスエポキシ、両面スルホール。部品を挿入する穴は、きれいに導通の加工がしてある。当たり前のこととは言え、一旦間違って部品を取り付けてしまうと外すのに苦労する。
ボクも電解コンデンサを2つ、誤ってとりつけてしまい、無理矢理取り外した。

また、基盤にマークがある部品が、最初から全ての部品が揃っているわけではないので注意が必要だ。
(aitendoのホームページの部品表には、下記部品は最初から記載がありません。無くても動作します)

・マイコン用の4ピンのピンヘッダ → 特に必要なし
・3.5mmのオーディオジャック1つ → 特に必要ありませんが、うっかり間違えて取り付けると大変
・電源ジャック → 組み立てる人には必要かも
・アンテナ1のジャック → 特に必要なし
・電池ホルダー → 電池で動作させる人は購入要

(液晶をちゃんと逆転して表示させるなら・・・というか必要だと思いますが)
・変換基盤
・1.27mmのピンヘッダ

(ちゃんとラジオとしての体裁を整えるなら・・・)
・つまみ 2つ
・スイッチキャップ 9つ

ボクの場合、オーディオジャックを、うっかり誤って入力部分に取り付けてしまったため、取り外そうとしてみたが、プラスチックが溶けて壊れてしまった。
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また、電池ホルダーは、最初から入っていない。なので、安定化電源やACアダプター、電池ホルダーは各自で準備する必要がある。
ちなみに、手持ちの単三用ホルダーに、ニッケル水素電池4本を入れて給電してみたところ、うまく動作しなかった。1.2V×4=4.8Vでは、過剰なようである。DSPラジオ用ICの動作電圧を見ると、2-4.5Vと記載がある。2本抜いて2.4V給電では、うまく動作した。
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最初から、液晶表示器がついているタイプを購入したのだが、これも注意が必要である。
こちらは、そのまま液晶を基盤に取り付けると、逆向きに表示されてしまう。ボリュームとチューニングを手前にしてしまうと、液晶が逆、これではかなり不便である。
勿論、aitendoのホームページに記載があるので、変換基盤も合わせて購入した。しかし、あわせて1.27mmのピンヘッダが必要というところを読み飛ばしてしまい、液晶を取り付けるのが最後になってしまった。変換基盤も何の説明も無いのでヘンに悩んでしまったのだが、方向を反転させるために、単純に基盤でピンの配列を逆にしているだけであるから、さほど考えることは無い。こちらのハンダ付けも、最初クリームハンダでつけようと思ったが、面倒なだけで、普通にハンダ付けした方がずっとラクだった。

× × ×

さすがに細かいハンダ付けをして、何度か間違って部品を取り付けたこともあり、まともに動作する気が全くしなかった。腰も痛いし、気が弱くなっていたせいもあるのかもしれない。
実際のところ、杞憂だった。
スイッチを入れるとラジオは一発で動作した。液晶も、クリアに表示されている。

高感度で音質も十分。持っているメーカー製ラジオと比較しても、十分聞き続けられる。
液晶で周波数と電波の強さが分かるので、便利。

組み上げるには、追加部品が必要だと言え、3000円未満でチップ部品のハンダ付けも経験でき、満足。
ただし、周波数のステップはヘンですね・・・。
マイコンで変更できればよいのだけれど、どうすればよいのか不明。
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by bunkasaba | 2014-03-22 15:07 | ラジオ | Trackback | Comments(0)