ビルトインガスコンロの交換。
2015年 11月 01日
ビルトインガスコンロの交換が終了。
黒く煤けた金属枠の五徳コンロを撤去し、フラットなガラスプレートのコンロが設置された。ボロなキッチンに、ピカピカのコンロ。こりゃ予想以上に、強烈な違和感だ。
いつもコンロに乗せっぱなしの鍋は、鍋底がすべて真っ黒で、とてもこのコンロには乗せたく無い。7年検討したコンロをようやく設置したその日は、鍋の使い方と収納を深く反省する日だった。
新しいコンロは吹きこぼれない上に、温度も設定できる。キッチンタイマーも不要だ。自動火力調節で、ガス代も少しは節約できるかもしれない。あらかじめ設定されている火力は、いつも使う火力よりかなり強めなので、調節が必要だ。グリルには、魚のマークが無い。後でピザでも焼いてみよう。
付属のグリル皿、ココットは、フッ素加工と書いてあるので、いずれコーティングは剥がれこびりつくようになるだろうから、フライパン同様、これは消耗品だと思う。「グリルには水を入れないでください」と説明されたのだが、水を入れずに魚を焼いたことがなく、本当に焼けるのか疑問だ。
五徳は、ピュアステンレスでピカピカだが、それは初めだけ。一回火を入れれだだけでこのように変色する。登山用のガスストーブと同じで驚きもしないが、気になる人はとことん気になるかもしれない。「ステンレスクリーナーで掃除すれば綺麗になります」と説明を受けたが、毎回五徳を磨く事は、病気で性格と人格が変わらない限りしないと思う。
交換にかかった時間は、1時間10分。
要した総費用は、151,600円。内、旧コンロの廃棄と作業費は19,800円で、私が調べた中では最安値だった。
イオン、近隣のホームセンターでは、いずれもココットの無いタイプが工事費込みで20万円を超えているし、25万円のところもあり、結局スーパーやホームセンターはもとより、ネットの相場よりも安く仕上がった。
新コンロは、リンナイのDELICIA RHS31W15G22R3Cで、メーカー希望小売価格は286,000円(税別)。業者の提示価格は131,800円(税込)。税込で比較すると43掛け。
「京都にいるときゃ忍と呼ばれ、神戸じゃ渚と名乗った」ように、このコンロは東京ガス始め様々なガス会社でも、違う名前で売られている。みんな調べたわけではないが、どれも値段が違う様子だ。
どうしてこんなに値差があるのだろうか。
これでは希望小売価格設定の意味が無いし、こんなに安くできたと地元のガス屋が知ったら、きっと黙ってはいないだろう。設置を依頼した業者は神奈川で、交通費(ガソリン代と高速料金を入れ往復5000円はかかる)を入れて十分利益が取れているなら、原価が想像以上に安いかあるいはメーカーからのインセンティブが相当販売店に出ているのではないかと推察する。メーカーではもれなく5000円分のポイント、レシピ集の他、抽選でダッチオーブンが当たるキャンペーンを実施している。総合して考えると、商品の製造原価は安く、利益率は高いのだろう。手っ取り早く希望小売価格を下げて、最初から消費者に還元した方が良いんではなかろうか。などとつらつら考える。
今回お願いした業者は、施工も丁寧だったし、必要の無い部材の料金は現金で返還してくれ、説明も十分で余分な営業も無かった。商品自体も何年も検討してきたので、文句のつけようがなく満足である。
ただ一点、購入時にネットの販売店情報が不足しており、どんな会社なのかが全く分からず、おまけにカード決済ができなかったので、事前にリスクを冒して振込む決断が必要だった。
業者にとっても又、どんな客からの注文か分からないのだから、在庫の危険を冒し掛売りするわけにはいかない。しかし掛売りできないのは分かるとしても、カード払いも無いネット業者と取引するのは初めてだったので、詐欺ではないのか決断に数日を要した。
結局、メールの返答が丁寧であった事と、東京ガスの登録を調べただけで、商品代金と工事代金を振り込んでしまった。その後倒産したり、夜逃げしたり、1人でやっている業者であれば入院したり事故にあったら、はたして我が虎の子は戻って来るのであろうか、といった心配は工事当日の今日まで残り、結果的に杞憂だったが、安易な支払いにちょっと反省した。
業者も施工事例や施工者の顔写真を入れて、カード決済を導入してホームページを作り込めば、このままでも相当数注文は増え、不良在庫や未回収のリスクも回避出来るのでは?などと考えたりした。今回、ネットで派手に広告をしている会社にも見積もりを取ったが、相当な受注残を抱えているのかはたまた別の理由があるのか、工事日は随分先だった。安さで注文を集めても、工事ができなかったり雑であったりしたら、全く意味が無い。
コンロ交換ついでにレンジフードを掃除してみたが、あまりのアブラ汚れのひどさに、キッチンマジックリン原液を長時間素手で扱い、手がガサガサになってしまった。
住宅設備の耐久消費財は、15年目に入り一斉に寿命を迎えた。次は給湯器の番である。