ゼロ・ディフェクト。

03:30。
枕元の携帯がけたたましく鳴り、4000マイル離れたどこかで「問題が生じた」と告げる。

24時間365日操業し、夜中もシステム処理を行う顧客を担当することになったので、
労働時間もへったくれもない、24365体制に放り込まれた。

× × ×

東南アジアで生産し、世界各国で販売する。
もはや日本の製造業ではあたり前の構図だが、国内同様のSCMをグローバルで維持するのは大変だ。
やれ停電だ、火災だ、洪水だ。
その都度、国際通信回線は途絶し、サプライチェーンは途絶する。

大きな障害が立て続けに起こり、
「変わったばかりで、大変ですね」と若い技術者。
「ボクの営業人生、8割方謝罪しているよ」
だてに毛が失われたわけではないのである。

× × ×

何か問題が起こったとき、顧客に謝罪し、説明する。
これはあたり前のことなのだが、トラブルの捉え方は人によって違う。
説明する側も、受ける側も、である。

「問題が起こっていない」と思う人もいれば、「大変な問題だ」と感じる人もいる。
ある人は「別に全部言う必要が無いですよね」言えば、またある人は「全部話すべきだ」と言う。
「酒を飲んで、水に流しましょう」と言う人もいる。

新入社員研修から、品質管理の何たるかを教えられ、製造ラインで実習をし、配属後はQC活動で品質管理の活動を行い、「ゼロ・ディフェクト」を目指す。
こうした日本企業に、うわべを取り繕った説明は、何も役に立たない。

そういえば、ボクも昔、製造業に入社したんだった。

× × ×

国内であれば、謝罪は、会社対会社のものだ。
国をまたいで面倒なのは、特に外資の場合、謝罪の感覚が全く異なることだ。
こちらは、会社を代表して謝罪しているのに、外資の場合は部署代表でしかない。

× × ×

ともあれ、6つの部署をまたがり、プロジェクトの平均年齢は30歳前後。
誰かがいなければ、部署を超えて他の誰かがカバーし、
リアルタイムに情報のやりとりがなされ、問題は迅速に解決される。
これほど、柔軟で利害を超えた横断的なチームは初めてだ。

たとえ重大な問題が発生し、誠実な対応の結果、最悪の事態に至ったとき、
ボクのボーナスは無くなり給料と頭髪はますます減ってしまうに違いない。
しかし、同一サービスで競った場合、このチームはどの競合会社にも負けない。
たぶん、これも間違いない。
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Commented by Gabrielle at 2011-12-04 04:47 x
この24年で、bunkaさん、随分遠いところに行かれてしまったのですね~。そういう私も相当遠いところにいますが....。

よくわかりませんけど、とっても大変そう。いっやあ、私の生活はバリバリ、アナログですわ...
Commented by bunkasaba at 2011-12-04 19:23
>Gabrielleさん

う〜ん。遠いとこには行っていないし、難しいこともしていないし、単なるハゲおやじになっただけですが、大変ですねとはよく言われます。

かといえ、大変というのも、別な意味ではみんな大変で、一切皆苦、この世で起こっていることはみんな錯覚、といった仏教の教えに近づいている気がますますする秋の暮れでございます。

遠いという意味では、今日SEIYUで買ったアジの干物95円は、オランダ産でした。。。ちゃんと、アジの味がしました(当たり前か)。はるばる欧州から運んできて、100円以下とは、一体どうなってるんすかね。サバはノルウェー産、タコはアフリカ産。
そのうち、米もアメリカ産で、牛丼は1杯100円になるんじゃないかと言われてますが・・・。
by bunkasaba | 2011-12-03 17:26 | 会社 | Trackback | Comments(2)