寒い日。
2012年 01月 27日
7時間で、半袖からコートを着る世界に逆戻り。一週間の移動距離10400km。
気温差のせいか、頭がクラクラする。
・・・
シンガポール。
銀座だって、0時近くにもなればそぞろ歩く人なんてそういないのに、ここはまるで「夜祭の後」。
ホテル近くのセブンイレブンには、ヘンな飲み物や食べ物が沢山売っている。
日本語表記されていても、見たことも無いブランドばかりだ。
出来合いの食べ物は、サンドイッチと肉まん、ソーセージぐらいだ。
水とオレンジジュース、サンドイッチをレジに持って行くと、浅黒い若い男3人が、酒を買って金を払うところだった。
同じく浅黒い店員が、客に「早く払え」と催促している。
カードで払おうとしているらしいのだが、プリペイドカードに残金が無いらしい。
ともあれ、ここでは「早く払う」だとか、「後の人に悪い」という意識が欠落している。
2-3分すったもんだした挙句、やっと自分の番が回ってきたとき、浅黒クン(店員)はニッコリ笑って「遅くてごめんね」と言った。
空港の入国審査でも、日本人のパスポートはろくろくチェックもせずに通過するし、係員は笑顔さえ見せてくれる。一方、一部の国の人にはものすごく厳しい。
書類の書き方が怪しいのか、国そのものが怪しいのか、人間が怪しいのかは知らない。
国の借金は1000兆円をまもなく超えようとしているが、日本の信頼度は高いのだ。
× × ×
昼、見渡す街並みは強い日差しを浴びて美しい。
道は広く、両脇に緑が多い。移動する途中に見る風景は、まるで欧州のどこかの都市のようだし、中心街を歩いていて、日比谷公園前あたりを歩いているのではないかと、錯覚するほどだ。
ゴミは落ちておらず、清潔で、特にバンコクから移動したせいか激しい落差を感じる。
地下鉄には、「ドリアン持ち込み禁止」と書いてある。違反すると5000シンガポールドルの罰金だという。ドリアンを食べたことがないので、どんなものか想像もつかない。
カジノの売り上げは、すでにラスベガスを抜いた。
周辺の国が豊かになりつつある中、シンガポールはその富をどんどん吸い上げている。
そして、自国民にはカジノには高額な入場料を課している。
外人から金を巻き上げ堕落させても、自国民は堕落させない。
外国人労働者は積極的に雇うが、給料は安く、景気が悪化すると外人から首を切り自国民を守る。
妙に明解な政策である。
きれいな国だし、明日の仕事を考えず、観光でゆっくり来てみたいとは思う。
しかし、住んでみたいと思わないのはどうしてなんだろう。
かといって、何だか心配事満載だったので、とても時間があっても外に出る気分じゃありませんでした・・・。帰って来ると、もったいない感じがするんですが、遊び歩かなくてよかったと思います。。。
出張じゃなくて、自費で休暇を取り、安宿に宿泊して周辺諸国含めてまとめて観光したいです。。。