2024年 07月 04日
審判の日(大腸内視鏡検査の結果)


いいですな。このふざけた感じ。
× × ×
土曜日、14:00。
3週間ぶりに訪れたクリニックは、相変わらず新しくピカピカだった。
癌と診断されたら、どうすべきか。神田に来るまでいろいろ考えてみたが、あまり思いつかない。
おそらく、実際に宣告されても、同じように他人事に感じるのだろう。しかしその後、諦念の境地に至るまで、いったいどんな七転八倒を繰り返すのか、想像ができないのだ。
とりあえず、会社を辞めてやりたいことをやってみるか。などと考えてみたのだが、やりたいことがまるで思い浮かばず、少し絶望してしまった。
とりとめのないことを考えているうちに、診察室に呼ばれ、細胞検査の結果を聞いた。
「癌ではなかったが、1つが全く問題のないポリープ、後の6つは放置すると癌化する可能性があるポリープだった」
つまり、今回の検査で問題は取り除いたので、癌のリスクは減少しました、よかったですね、という事である。
「ポリープができやすい体質のようなので、来年も検査を受けてください」
3週間前と同じ事を告げられ、診察は10分で終了した。診察料、550円。
× × ×
快気祝い?に、「クラフトビアマーケット神田店」に入り、余生の過ごし方を考えることにした。
「今日は瀬戸内ビールがおすすめです、つないだばかりなので、味はまだ分かりません」
メニューを見ると、1/3は瀬戸内ビールの商品だった。「せとうち月見うどんHazy」「カルボナーラうどんHazy」などというメニューもあったが、うどんの味がしそうで怖くて頼めない。無難に「せとうちIPA」をパイントで注文。
これは、うまい。かなりうまい。苦過ぎず、スッキリした飲み心地だ。フルーティさも感じられる。
レギュラーを追加で1杯飲み干したら、すっかり酔いが回り、大腸ポリープの事などもうどうでもよくなってしまった。
× × ×

4半世紀も前、日本橋や大手町に事務所があり、営業エリアもこの周辺だった。
だから今でも地図を見ずに歩くことはできるが、来るたびに風景が変わり、途惑う。
特に、神田から日本橋に向かう中央通りは、劇的に変わった。
電柱は撤去され、歩道も広く美しく整備された。コレド室町1/2/3には、こじゃれた店が入る。野村證券本社ビルの向こうにも、300mを超える巨大ビルが建設中で、再開発は未だ続いている。
懐かしさのあまりフラフラ歩いていたら、変わった店に行き当たった。ここは、かつて「肉のハナマサ」があった場所である。
すぐ近くにある、「小津和紙」に入ってみた。
昔から「資料館」の看板は見かけていたが、一度も入ることはなかった。「見る人もいない一企業の資料館」だと思ったからだ。
期待せず入ったところ、1Fは和紙の販売コーナーで、買い求める人が10人近くいた。巨大な和紙をかぶるしぐさをしている人もいたが、一体何に使うつもりなのだろうか。3Fの資料館を訪れる人も途切れることがない。
三越と小津と、老舗の名前が残る江戸の地図も展示されており、ぶらり立ち寄った割に新たな発見が多かった。和紙を買うためだけに、再訪してもよいと思う。
腹が減ったので、神田駅のガード下でラーメンを食べて帰ることにした。しかし・・・。食券販売機が、謎すぎる。神田らしい怪しさが、画面一杯に横溢している。
「初めての方」を押すと、どうやらチャーシューいっぱいのラーメンが出てきそうなので、普通盛のつけ麺を頼むことにした。
出てきたつけ麺は、どこからどう見ても大盛だった。食べても食べても減らない地獄。
ふと、後から入ってきた若者のつけ麺を見ると、巨大などんぶりにてんこ盛りに麺が入っていた。「こ、これが大盛なのか」。とても人体に入る量とは思えない・・・。店内に「ごはんは無料」と書いてあり、どうも、腹ペコの人が集う店のようだった。
× × ×
不安な気分でモンダミン口を出て、食いすぎを後悔しながらアースジェット口から帰る、神田・日本橋の一日だった。
by bunkasaba
| 2024-07-04 22:41
| 生活
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