2025年 01月 04日
「恍惚の人」「さよならのつづき」。
読書習慣も無い両親が、揃って読後の感想を話している。その光景は、小学生の私の記憶に深く刻まれた。作者の名前は、有吉佐和子、本のタイトルは「恍惚の人」だった。
暗い結末しか想像できないその題名から、半世紀もの間、この本を手にすることは無かった。
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通勤途上、kindleでこの作品を見つけ、読み始めた。
作者の筆は、いきなり3速からトップギアに入り、そのまま物語の終わりまで駆け抜けた。あっけに取られ、実質1日で読み終える。
様々、論評はされただろうし、福祉行政・介護問題に一石を投じた作品でもあったに違いない。だが、不謹慎かもしれないが、電車の中で笑いを堪えるのに苦労した。暗いどころではない。あにはからんや、面白いのである。
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本を読むと、何が書いてあったのか忘れてしまう。
「ああ、いいことが書いてあるな」と思い、付箋をつけながら読んだことは何度もある。だが、後で読み返すことは無く、無駄な作業だった。
一方、kindleにはメモをエクスポートする機能がある。自分でマークをつけた部分を、まとめて後で読み返すことができる。深く考えずに印をつけていたが、読後にまとめて目を通してみると、これがなかなか感慨深い。
大量にマーカーをつけないので、短時間で読み返すことができる上、本の内容や感想を思い出すには十分な効果がある。
kindle端末は、読むには不便がないが、メモを含むその他の動作がもっさりしている。携帯、タブレット、PCすべて連動しているから、読書以外の操作は、他の端末で行ったほうが良いように思う。
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先月、Netfilixに1ヶ月分のお金を払った。「地面師たち」だけ見ればよかったのだが、なにげなく見た「さよならのつづき」は意外にも面白かった。
2023(令和5)年2月から脚本イメージにあったロケ地を探して下見し、5月と7月~10月と12月に撮影を行った。小樽市内で支払われた費用は約4億644万円と発表。宿泊費8,353万円・食費4,129万円、レンターカー・トラック・高所作業者等3,963万円、エキストラ・タクシー・電車・美術費・倉庫・整備費含むその他24,199万円。(2024/12/23:小樽フィルムコミッション 事務局:小樽市産業港湾部観光振興室)
小樽市への支払いだけで4億を超えるのだから、海外ロケ分やギャラ、他協力会社等への支払いを含めたら、製作費は一体いくらなのだろう。通常のテレビドラマの場合、1回分あたり3000万から5000万だと言うから、巨費が投じられたに違いない。
テレビの地上波は4Kではないが、Netfilixは「プレミアム」なら4Kだ。画像が美しいことに改めて気がつく。
コーヒー問屋(商社?)、通勤風景の魅力的なやりとりを挟み、美しい背景のもとで、物語は進んでゆく。甘ったるいラブストーリーなら、途中で止めてしまったと思うのだが、有村架純演じる「さえ子」が、よいピリ辛度合いで、結局、最後まで見てしまった。
by bunkasaba
| 2025-01-04 08:29
| 本
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