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食! 食べ物と日常生活の徒然。

刺身の名前(西伊豆雑記)。

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「温泉につかり、うまいものを食べて、ひたすら酒を飲みたい」

会社のオヤジたちの願いは、いつも哀しい夢で終わった。

いざ、宿を探すと、「納得のいかない宿」ばかりなのだ。もちろん、高い金をだせば、どんなところにだって泊まれるだろう。

「やや高い宿」にも泊まってみたが、いつも「何か」が欠けている。オノレの経済感覚とかけ離れている以外に、欠落感があるのだ。

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「西伊豆の民宿に泊まったら思いのほかよかった」

ある日、先日行った民宿の食事内容をオヤジたちに話したら、「そこに行こう」ということになった。そこから西伊豆通いが始まり、早10年。

年に1回、同じ民宿に行き、同じ刺身を食べ、持ち込んだ酒をたらふく飲むことが定例行事となった。

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夕食に巨大な舟盛を頼み多少酒を飲んでも、「健康保険組合の宿」の2倍程度(健保の宿は1泊2食6600円と激安)。この物価高の折、大幅な値上げはない。

鉄道で行けず伊東からさらに2時間かかるアクセスの悪さ、宿と温泉に難はあるが、静けさと地魚の歯ごたえが、すべてを帳消しにする。

やれ掃除が行き届いていないだの、接客がなっていないだの、そんなことはひとつも気にならない。魚以外に、何も期待していないからだ。(それでも宿は年々こぎれいになり、1日に3組しか予約を取らないようになっていた‥)


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× × ×

金曜日、恒例の西伊豆の旅の日。

横浜8時集合。自宅から横浜までの所要時間は、1時間20分。普段と同時刻に起床。通勤の人たちに混じり、横浜に向かう。

10年も通うと名所名跡は行きつくしてしまい、観光旅行ではないから、そもそも酒と魚以外に興味がない。今回も、数か所立ち寄ったのみ。


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途中、標高579mの独立峰、大室山に登ってみる。

といってもロープウェイ、しかもたった600m足らず。周りには、なぜか中国語を話す人だらけ。

期待せずロープウェイを降りると、360℃遮るものは何もなく、思わぬ眺望に驚く。相模湾が良く見える。都心の、どの高層ビル展望台もかなわぬ眺めだ。

…といっても、目的はここにはない。情緒もへったくれもないが、1kmの火口を歩いてとっとと降りる。

× × ×

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夕方、国道136号線(マーガレットライン)の崖にへばりつくような道を、宿に向かう。

駿河湾越しに、富士山が大きく見える。この道は、道路の脇に白い彫刻が並び、カーブの先に突然幽霊のように浮かび上り、夜間初めて走ると不気味だ。

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「伊豆半島に熊はいない」とされきたらしい。だが、宿に着いてテレビをつけると、「熊の目撃情報続々」というニュース。どうやら、伊豆にも熊はいるらしい。とはいえ、温泉にさほど緊張感はなかった。

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帰路の東名高速道路は、相変わらずの渋滞。途中、新木場で降ろしてもらい、りんかい線直通電車で乗り換えることなく、帰宅。

× × ×

朝、NHKで雲見温泉が出ている(11/30 8:15~ 「さわやか自然百景」)というので、NHK Oneで見逃し配信を見た。先日行った温泉地の海中を撮影した映像だった。

浜から数百m沖合の岩の下には、驚くほど多くの魚が泳いでいた。なるほど、これが毎年食べている刺身の正体か。と、イサキやシマアジ、カンパチが泳ぐ姿を見て思う。

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▲帰宅後、近所のヨークフーズにて


















by bunkasaba | 2025-11-30 10:32 | 生活 | Trackback | Comments(0)